「会社でServiceNow使ってるんでしゅが、脆弱性があるって聞いて怖くなってきましゅた…」
「未認証でコードが実行できるって、どういう状況でしゅか?パッチを当てれば大丈夫でしゅか?」
ボスっ!ServiceNowにものすごく危ない脆弱性が見つかって、もう悪用されてるって本当でしゅか?
本当だ。CVSSスコア9.5の重大脆弱性が公開されてから、わずか5日で実際の悪用が確認されている。認証なしで任意コードを実行できるうえ、管理者アカウントを作り放題という状況だ。自社ホスト型を使っている組織は今すぐパッチを当てなければならない。
ServiceNow AIプラットフォームに発見されたサンドボックスエスケープ脆弱性「CVE-2026-6875」が、パッチ公開からわずか5日で野外での積極悪用が確認されました。
日本企業でもServiceNowの導入が急速に進む中、AI活用環境のセキュリティリスクが改めて問われています。
- CVE-2026-6875はCVSS 9.5の重大脆弱性。未認証の攻撃者がServiceNow AIプラットフォームで任意コードを実行できる
- 2026年7月13日のパッチ公開から5日後の7月18日に最初の悪意あるペイロードが観測され、現在も攻撃が継続中
- ホスト型インスタンスは自動更新済みだが、自社ホスト型(オンプレミス)は手動でのパッチ適用が必要
この記事を読むことで、CVE-2026-6875の仕組みと攻撃者が悪用できることの深刻さ、そして今すぐ取るべき対応が明確になります。
目次
ServiceNow AIプラットフォームの脆弱性、パッチ公開5日で野外悪用が確認
ServiceNowは2026年7月13日、AIプラットフォームに存在するサンドボックスエスケープの脆弱性(CVE-2026-6875)に関するセキュリティアドバイザリ「KB3137947」を公開しました。
脆弱性の仕組みとPoCの公開から悪用拡大まで
CVE-2026-6875の技術的な核心は、ServiceNowのGlideRecord query APIにあります。
この APIの `addQuery()` メソッドが `javascript:` プレフィックスを含む入力を受け付けた場合、プラットフォームがそのJavaScript式を評価して実行してしまうという問題です。
これにより、認証なしの攻撃者がサンドボックスをエスケープして任意のコードを実行できます。
公開から悪用拡大までの経緯は以下のとおりです。
| 日付 | 出来事 |
|---|
| 2026年7月13日 | ServiceNowがパッチとアドバイザリKB3137947を公開 |
| 2026年7月14日 | Searchlight CyberがPoCを公開 |
| 2026年7月18日 | 最初の悪意あるペイロードが野外で観測、積極悪用を確認 |
| 2026年7月20日 | DefusedがPoCをバイパスする第2のガジェットチェーンを確認 |
PoCって何でしゅか?それが公開されると攻撃が一気に広がるでしゅか?
PoC(概念実証コード)とは、脆弱性を実際に悪用するためのサンプルコードのことだ。セキュリティ研究者が検証目的で公開するが、攻撃者がそれを流用するためにパッチ公開後のPoCは悪用の引き金になりやすい。今回は公開からわずか1日でPoCが出て、5日で実際の攻撃につながった。
悪用された場合の影響の深刻さ
CVE-2026-6875が悪用された場合、攻撃者が行える操作は以下のとおりです。
- ServiceNowインスタンスの完全侵害:テーブル内のすべてのデータへのアクセスが可能になる
- 管理者アカウントの作成:システムへの永続的なバックドアを設置される
- MIDサーバー経由のコマンド実行:連携する社内システムやデータベースにまで攻撃が波及する
さらにDefusedはPoCをバイパスする第2のサンドボックスエスケープガジェットチェーンを確認しており、初期パッチだけでは防ぎ切れない攻撃経路が存在することも明らかになっています。
詳細はBleepingComputerの報告記事で確認できます。
まとめ
ServiceNow AIプラットフォームのCVE-2026-6875は、CVSS 9.5という重大スコアが示すとおり、悪用された場合の影響は組織全体に及ぶ深刻な脆弱性です。
ホスト型インスタンスは自動更新が適用済みですが、自社ホスト型環境を使っている組織は今すぐアドバイザリKB3137947を参照してパッチを適用してください。
ServiceNowってAI機能が強くて便利でしゅが、AI系のプラットフォームだからこそ攻撃されやすいということでしゅか?
的を射た指摘だ。AIプラットフォームはJavaScriptエンジンや動的コード実行の仕組みが組み込まれていることが多い。それが便利さの源泉でもあるが、サンドボックスエスケープのような脆弱性の温床にもなりやすい。AI活用を進めるほど、こうした新しい攻撃面への対策が重要になるんだ。
AIプラットフォームの普及とともに、攻撃者も新しい脆弱性の形を学んでいます。
迅速なパッチ適用と、AI環境のセキュリティ設計への投資が、現代のセキュリティプロに求められる素養です。