今月もっとも注意が必要なのはCVE-2026-68820です。 WindowsのWinSock用補助機能ドライバ(Ancillary Function Driver)に存在する権限昇格の脆弱性で、「use-after-free(解放済みメモリを参照する)」という手法で悪用されます。 CVSSスコアは7.0ですが、すでに実際の攻撃に使われていることが確認されており、CISAは8月25日を期限に政府機関への適用を義務付けてKEVカタログに登録しています。
さらに公開済みのゼロデイも2件あります。 Windows User Profile ServiceのCVE-2026-62832(CVSS 7.8)と、Windows Container Isolation FS Filter DriverのCVE-2026-72971(CVSS 5.5)で、いずれも権限昇格または改ざんを可能にします。 「公開済み」とは攻撃者がすでに手口を把握しているということです。
Windows DNS Serverに3件のCritical RCE(CVE-2026-62817、CVE-2026-62820、CVE-2026-62878)が修正されています。 いずれも「認証不要でネットワーク隣接経路から攻撃可能」という条件で、社内LANに接続できる攻撃者が特別なアカウントなしにDNSサーバーを乗っ取れてしまいます。 DNSサーバーを掌握されると、ネットワーク全体のトラフィックを書き換えられるリスクがあります。
Microsoft QUICプロトコル(CVE-2026-62815、CVSS 9.8)とWindows Deployment Services(CVE-2026-62893、CVSS 9.8)にも深刻なRCEが修正されています。 Windows Deployment ServicesはOSのネットワーク展開を担うコンポーネントで、企業環境で広く使われているだけに影響範囲が広いです。
今月の主なCritical RCE脆弱性を挙げます。
CVE-2026-62878 / CVE-2026-62817 / CVE-2026-62820:Windows DNS Server / CVSS 9.8 / 認証不要でRCE