「LINEのリンクを開いたら画面が固まって操作できなくなった…これって攻撃されてるの?」
「古いバージョンのLINEをそのまま使ってるけど、本当に大丈夫?」
ボス、LINEにまた脆弱性が出たって聞いたんでしゅけど…どんな内容でしゅか?
JPCERT/CCとJVNが2026年7月13日に公表した。iOS版LINEのアプリ内ブラウザに、サービス妨害(DoS)につながる脆弱性だ。悪意あるページを開くだけでデバイスが操作不能になる。
国内で9,000万人以上が使うLINEに脆弱性の報告が入ると、それだけで多くのユーザーが不安を感じます。
今回の脆弱性(CVE-2026-3861)は、細工されたWebページを開くだけでダイアログが連続表示され、デバイスが一時的に操作不能になる攻撃経路を持つものです。
- iOS版LINE 26.3.0より前のバージョンにDoS脆弱性(CVE-2026-3861)が存在する
- 悪意あるWebページを開くとダイアログが繰り返し表示され、デバイスが一時的に操作不能になる
- 修正済みのLINE 26.3.0以降へアップデートすることで対応できる
この記事では脆弱性の仕組みと具体的なリスク、企業・個人が取るべき対応をまとめます。
目次
JVNが公表したLINE iOS版DoS脆弱性の概要
JPCERT/CCとIPAが共同運営するJapan Vulnerability Notes(JVN)は2026年7月13日、iOS版LINEのアプリ内ブラウザに関する脆弱性情報「JVNVU#94039788」を公開しました。
脆弱性の基本情報と影響を受けるバージョン
今回の脆弱性の概要は以下の通りです。
| 項目 | 内容 |
|---|
| CVE番号 | CVE-2026-3861 |
| 弱点分類 | CWE-400(リソースの無制限消費) |
| 影響するバージョン | iOS版LINE 26.3.0より前のすべてのバージョン |
| 修正版 | iOS版LINE 26.3.0以降 |
| 公表日 | 2026年7月13日 |
LINEヤフーはすでに修正版(26.3.0)を提供しており、JVNはすべてのユーザーに最新版へのアップデートを推奨しています。
アプリ内ブラウザって何でしゅか?
LINEのトーク画面でURLをタップした時に出てくるやつでしゅか?
その通りだ。LINEのトーク内のリンクをタップすると、SafariやChromeに飛ばずにLINEのアプリ内でそのままページが表示される。あの内蔵ブラウザ部分に今回の問題があった。
攻撃が成立する条件と実際のリスク
この脆弱性が悪用されるには、ユーザーが悪意あるURLをLINEアプリ内ブラウザで開く必要があります。
主なリスクは以下の通りです。
- 細工されたWebページを開くだけで攻撃が成立する(別途インストール不要)
- ダイアログが連続表示され、デバイスが一時的に操作不能になる
- 攻撃者がリモートから実行できる(被害者の手元にいる必要がない)
今回はDoS(サービス妨害)であり、情報漏洩や端末の乗っ取りにはつながりません。
ただし、業務連絡にLINEを使っている環境では、一時的な操作不能が業務停止につながるケースがあります。
URLスキーム処理の不備が引き起こすダイアログ攻撃の仕組み
なぜアプリ内ブラウザがDoS攻撃の起点になるのか、技術的な背景を押さえておきましょう。
CWE-400「リソースの無制限消費」が引き起こす連鎖
URLスキームとはURLの先頭部分(https:// や tel:// など)のことです。
iOSアプリ内ブラウザがURLを処理する際、特定のスキームに対してシステムダイアログを表示する動作があります。
今回の脆弱性(CWE-400)では、このダイアログ表示の制限が不十分で、攻撃者が細工したページで意図的にダイアログを大量生成できる状態でした。
攻撃の流れを整理すると以下の通りです。
- 攻撃者が悪意あるURLをLINEのトークやSNSで送りつける
- ユーザーがそのURLをLINEアプリ内でタップすると、アプリ内ブラウザが起動する
- ページがURLスキームを連続処理し、ダイアログが次々と表示され続ける
- ユーザーはダイアログを閉じる操作に追われ、デバイスが実質的に操作できなくなる
デバイス自体が壊れるわけではなく、あくまで一時的な操作不能です。
ただ画面を占拠されて何もできない状態は、ユーザーにとってかなり混乱を招きます。
うちの会社でもLINEで連絡してるんでしゅ…攻撃されたら社員全員のスマホが止まっちゃうでしゅか?
対象は旧バージョン(26.3.0より前)を使っているiOSユーザーだ。26.3.0以降にアップデート済みなら攻撃は成立しない。まず社内のiOS端末のアプリバージョンを確認するところから始めるといい。
今すぐ取るべき対応
対応はシンプルです。iOS版LINEを26.3.0以降にアップデートすれば、この脆弱性は修正されます。
具体的な対応をまとめます。
- iOS版LINEをApp Storeで最新版(26.3.0以降)にアップデートする
- MDM(モバイルデバイス管理)で管理している端末は一斉更新を実施する
- アップデートが難しい場合は、LINEアプリ内での外部URLクリックを一時的に制限する運用でリスクを下げる
Android版LINEは今回の脆弱性の対象外です。iOSデバイスを使用するユーザーへの対応を優先してください。
まとめ:LINE iOS版ユーザーは26.3.0へ即アップデートを
今回のLINE iOS版DoS脆弱性(CVE-2026-3861)は、悪意あるWebページを開かせるだけで発動するシンプルな攻撃です。
情報漏洩や端末の乗っ取りには至りませんが、業務でLINEを使う環境では操作不能による混乱を無視できません。
対応はアプリのアップデート1つです。
iOS版LINE 26.3.0以降にアップデートすれば、このリスクはなくなります。
社内のiOS端末全台への対応を、今日中に済ませましょう。
わかりましたでしゅ!さっそくスマホのLINEを確認しまでしゅ!
ふふふ、それでいい。アップデートを先延ばしにすると、その分だけリスクを抱え続けることになる。今すぐやるのが一番だ。