「フィッシングが245万件って、なぜここまで増えているの?」
「生成AIを悪用した攻撃って、自社にも飛んでくるんでしょうか?」
ボス、警察庁の令和7年版レポート、数字がエグいでしゅ…生成AIまで悪用されてるって本当でしゅか?
うむ、フィッシングは前年比42%増、SNS型投資ロマンス詐欺は1,827億円。
もはや個人の金融犯罪ではなく、企業の事業リスクとして読み解く段階に来ているな。
2025年(令和7年)のサイバー脅威情勢が警察庁から公表されました。
本記事では公表数値の中から日本企業に直結する論点を抽出し、現場で取るべき対策まで一気通貫で整理します。
- フィッシング報告245万4,297件・前年比42%増、ネットバンキング不正送金は約104億円
- SNS型投資・ロマンス詐欺の被害額が約1,827億円と過去最悪
- 児童画像悪用やフィッシングサイト作成など生成AI悪用が約2割を占める
サイバー対策担当者だけでなく、人事・広報・経理など顧客接点を持つ部署にも関係する内容です。
社内教育や対策投資の判断材料として、最後までご活用ください。
目次
令和7年サイバー脅威情勢の全体像
警察庁が公表した数値は、被害規模・件数のいずれも前年を大幅に上回りました。
フィッシング245万件、ネットバンキング被害104億円
Trend Micro Japanの解説によれば、フィッシング報告件数は245万4,297件で前年比42%増。
インターネットバンキング不正送金は約104億円・4,747件で、その手口の約9割をフィッシング詐欺が占めています。
| 項目 | 2025年実績 | 注目ポイント |
|---|
| フィッシング報告件数 | 245万4,297件 | 前年比42%増 |
| フィッシングサイト報告 | 103万3,675件 | 令和2年比で約54倍 |
| ネットバンキング不正送金 | 約104億円・4,747件 | 手口の約9割がフィッシング |
| SNS型投資・ロマンス詐欺 | 約1,827億円 | 過去最悪を更新 |
特殊詐欺の主流が「振込型」へシフト
特殊詐欺の被害額・認知件数も過去最悪を更新し、ネットバンキング利用の振込型被害が全体の約6割を占めるまでに増えました。
つまり「対面でのオレオレ詐欺」よりも、自宅から銀行アプリ操作で送金させる手口が主流になっています。
- 従業員個人の金融被害が法人口座の不正利用に波及するケース
- 闇バイト募集が14,000件超、社内外で接点を持つリスク
- 役員や経理担当を狙う標的型フィッシングとの親和性
生成AI悪用と企業が備えるべきリスク
2025年版で目を引いたのは、生成AIによる攻撃の自動化と質の向上です。
もはや「AIが手伝う」ではなく「AIが主体的に攻撃を作る」段階に入っています。
フィッシング・偽画像生成へのAI悪用
AIで作ったメールって、もう日本語ネイティブと見分けがつかないでしゅよね…
そのとおり。
従来の「不自然な日本語」で見抜く水際対策はもはや通用しないと心得るべきだ。
警察庁レポートでは、生成AIを悪用したフィッシングサイト作成、本人確認書類の偽造、児童画像の性的加工が確認され、児童画像悪用ではAI関与が約2割に達しました。
不正プログラム作成による逮捕事案も発生しています。
- 正規ブランドのロゴ・文体を学習した精密なフィッシングメール
- 本人確認書類の偽造で口座開設・与信申請に悪用
- マルウェア生成プロンプトによる不正プログラムの量産
企業が今期取り組むべき対策
急増する数字を「報告書を読んで終わり」にしないために、今期中に手を打ちたい対策をまとめました。
個人スキル頼みではなく、組織で運用する前提で考えるのがコツです。
- SPF/DKIM/DMARC厳格化と「reject」ポリシーへの移行
- 社員向けに生成AIフィッシング前提の訓練メールを配信
- 経理・人事の高リスク業務に多要素認証+承認フローを徹底
- 取引先口座変更依頼は電話など別チャネルで再確認
まとめ
個人だけじゃなく、企業の現場対応もアップデートしないとマズいでしゅね…
うむ、数字は冷酷だ。
レポートを社内勉強会の素材にして、対策の優先度を見直す機会にすればよい。
令和7年の警察庁レポートは、フィッシングと特殊詐欺の高速化、そして生成AIの戦力化を明確に示しました。
「数字を眺める」段階から「人と仕組みで止める」段階へ、社内対策を一段引き上げる契機にしましょう。
急増する脅威に伴い、フィッシング対策・社員教育・運用設計まで担えるセキュリティ人材のニーズも一段と高まっています。
現場で力を試したい方は、案件単位で参画できるルートも視野に入れてみてください。