「日本企業ってそんなに狙われてるんでしゅか?」
「うちの業界も標的になってるか心配でしゅ…」
ボス、チェック・ポイントが2025年の日本向け攻撃をまとめたって聞いたんでしゅ。やっぱり日本も狙われてるんでしゅか?
ふふふ、データを見れば一目瞭然だ。ランサム関連の伸びと、特定業界への集中が今年の特徴だな。
2026年5月27日、チェック・ポイントが「サイバー脅威ランドスケープ日本版」を公表しました。
2025年に国内で確認された攻撃事案を体系的に分析しており、IT・金融・製造といった主要業界の経営層にとって看過できない内容です。
本記事では、調査の数字と動向の核心、現場で取るべき備えを整理します。
- 2025年の国内ランサムウェア攻撃は80件、前年比48件増と急増
- システム関連業界が46.83%で最も狙われ、供給網全体に波及リスク
- QilinやCl0pなど既存グループに加え、DevMan等の新興勢力も活発化
調査結果を踏まえれば、自社の業界がどこに位置するのか、何を優先すべきかが見えてきます。
目次
2025年の日本標的攻撃を読み解く
まずは調査結果の全体像を確認しましょう。
攻撃類型と業界別の構図
同社は2025年の事案を「標的型攻撃」「ランサムウェア」「機密情報窃取」の3類型に整理しています。
このうちランサムウェア関連が全体の39.02%を占め、件数も前年比で大幅増となりました。
業界別の分布を整理すると次の通りです。
| 業界 | 占有率 |
|---|
| システム関連 | 46.83% |
| 業務サービス | 14.15% |
| 金融・エネルギー・製造ほか | 残余 |
システム関連が半分近くって、SIerやSaaS事業者が集中砲火を浴びてるってことでしゅか?
そうだ。サプライチェーンの上流を押さえれば、攻撃者は一度の侵入で多数の顧客に到達できる。狙う側の合理的な選択だな。
活発化する攻撃グループの顔ぶれ
調査では既存の主要グループに加え、新興勢力の台頭も明示されています。
QilinやCl0pはランサムウェアの常連、DDoSでは#OpJapan・NoName057・Hezi Rash・Team Fearlessが日本を攻撃対象として継続活動を確認。
さらにDevMan、Kawa4096、NightSpire、WorldLeaksなど新顔グループも観測されており、脅威の供給源が分散しているのが2025年の特徴です。
日本企業がいま備えるべきポイント
調査結果を踏まえ、現場で何を強化すべきか見ていきましょう。
サプライチェーン視点での防御強化
システム関連業界が攻撃集中の的になっているという事実は、その顧客である事業会社にも警鐘を鳴らします。
委託先や利用SaaSが侵害されれば、自社のデータも同時に流出する構造だからです。
サプライチェーン全体で押さえるべき観点は以下の通りです。
- 主要委託先・SaaSのインシデント通知契約とSLAを再点検する
- 共有アカウントとAPIキーの棚卸し、最小権限への絞り込みを実施する
- 取引先経由の不審通信を検知できるよう、境界ログを継続監視する
ランサムウェアと情報窃取への二段構え
2025年の80件という件数は、もはや「自社は当たらない」と考える方が不自然な水準です。
暗号化を伴うランサムウェアと、データ窃取のみで脅迫する手口の双方に備える必要があります。
備えの優先順位を表にまとめました。
| 領域 | 対策 |
|---|
| 初期侵入 | VPN・公開資産の脆弱性管理と多要素認証の徹底 |
| 横展開 | EDR・特権アカウント監視で内部探索を遮断 |
| 事後対応 | 復旧優先順位と広報・法務の対応手順を事前合意 |
80件って数字を見ると、もう人ごとじゃないでしゅね…。
その認識でいい。確率論ではなく、いつ来るかという前提で備えるのが現代の流儀だ。
まとめ
チェック・ポイントの最新調査は、日本企業が2025年も攻撃者の主要ターゲットであり続けていることを数字で示しました。
とくにシステム関連業界の集中砲火と、新興グループの台頭は、サプライチェーンを介した波及リスクを高めています。
自社の業界ポジションと委託先構造を見渡し、初期侵入から事後対応までの一気通貫した備えを整えていきましょう。
こうしたサプライチェーン全体を見渡すセキュリティ強化は、専門知見を持つフリーランス人材の活用が効果的です。
調査詳細は @ITの報道 も参照してください。