Check Point調査:2026年3月の日本向けサイバー攻撃が前年比42%増、APAC内で最大の増加率

登場人物紹介

チップス
どんぐり大学卒、一般企業の情報システム部で働く若手エンジニア。
入社1〜3年目らしい悩みを抱えつつ、日々の運用やセキュリティ対応に奮闘中。慌てんぼうだが素直で吸収力が高く、ボスに鍛えられながら着実に成長している。

ボス
セキュリティ、インフラ、運用の修羅場をくぐってきた歴戦のエンジニア。サイバーセキュリティラボの所長でボスと呼ばれている。
現場視点と経営視点の両方から、本当に使えるセキュリティとキャリア戦略を叩き込む。口は悪いが面倒見はよく、若手育成と実践的な情報発信に力を注いでいる。

「日本へのサイバー攻撃が増えているって聞くけど、実際どのくらい増えているの?」
「自社の業種がどれくらい狙われているか知りたい…」

チップス

ボス!
日本へのサイバー攻撃が前年比42%も増えてるってレポートが出てるでしゅ!
APAC地域で増加率トップって、なんでそんなに日本が狙われてるんでしゅか?

ボス

日本企業は技術力が高い割に、セキュリティ投資が追いついていない。
攻撃者にとっては「宝があるのに鍵が甘い家」だ。
この数字は、もう無視できるレベルじゃないな。

Check Point Researchが2026年3月のサイバー脅威レポートを公開しました
日本は1組織あたり週平均1,723件の攻撃を受け、前年同期比42%増とAPAC地域で最大の増加率を記録しています。

  • 日本への攻撃は週平均1,723件/組織、前年比42%増でAPAC最大の増加率
  • ホスピタリティ・旅行・娯楽業界への攻撃が前年比30%増と急増
  • ランサムウェア活動グループは47に拡大、Qilinが全体の20%を占める

数字の背景と、自社が取るべきアクションを整理します。

目次

日本への攻撃42%増の実態

グローバル全体では攻撃件数が前年比5%減少している中で、日本だけが突出して増加しています。

業種別の攻撃動向と日本の立ち位置

グローバルで最も狙われている業種は教育・研究(週平均4,632件)ですが、前年比では減少傾向です。
一方で旅行・ホスピタリティ業界は前年比30%増と急伸しており、日本のインバウンド需要の回復と連動している可能性があります。

業種週平均攻撃件数前年比
教育・研究4,632件6%減
政府・軍関係2,582件12%減
通信2,554件10%減
ホスピタリティ・旅行・娯楽30%増

ランサムウェアのエコシステムも拡大が続いています。
活動中のグループは47に達し、Qilin(20%)、Akira(12%)、DragonForce(8%)の上位3グループだけで全体の40%を占めています。

チップス

47グループって…ランサムウェアの「会社」がそんなにあるんでしゅか…。
もう産業みたいでしゅね。

ボス

まさに「犯罪産業」だ。
RaaS(Ransomware as a Service)で技術がなくても参入できる。
だからグループ数が増え続けているんだ。

生成AI利用に伴う新たなリスクと対策

レポートは攻撃件数だけでなく、生成AIの業務利用に伴うリスクも数字で示しています。

プロンプトの28件に1件が機密漏えいリスク

Check Pointの分析では、生成AIへのプロンプトの17%に機密情報が含まれ、28件に1件は高い漏えいリスクがあると報告されています。
組織の91%がこのリスクに晒されている状況です。
従業員1人あたり月78件のプロンプトを生成しており、ツールの断片化(平均9種類導入)も管理を複雑にしています。

  • 公開資産(VPN、リモートデスクトップなど)の棚卸しと脆弱性管理を強化する
  • 委託先・サプライチェーンのセキュリティ体制を定期的に監査する
  • 生成AI利用のガバナンスを整備し、DLPツールで機密データの送信を監視する
  • ランサムウェア対策としてオフラインバックアップの取得と復旧テストを実施する
チップス

攻撃が42%も増えてるのに、「うちは大丈夫」じゃ済まないでしゅよね…。
公開資産の棚卸し、来週から始めるでしゅ!

ボス

数字は嘘をつかない。
42%増という現実を受け止めて動く組織と、見て見ぬふりをする組織では、この先の被害に大きな差がつく。

まとめ

Check Pointのレポートは、日本がAPAC地域で最も急速にサイバー攻撃が増加している現状を浮かび上がらせました。
グローバルでは攻撃件数が減少傾向にある中での42%増は、日本が攻撃者にとって魅力的なターゲットになっていることの裏返しです。
公開資産の管理強化、委託先監査、AI利用ガバナンスの整備を、具体的なアクションとして進めましょう。

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この記事を書いた人

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